この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
復讐の味は甘い果実に似て
第9章 さよならという儀式 ~ひかるの告白~
昨日より、少しだけ明るい雰囲気で夕食が終わると、先輩は先に休むから、とあたしたちに告げて、コテージの2階の自分のベッドに上がっていった。
そして、あたしたちは恵梨を交えて、お酒を飲み始めた。
明日香にしても、あたしにしても、復讐の一件以来、ぎくしゃくしている恵梨との関係を戻したいというのはあった。
もちろん、恵梨のしたことにわだかまりが消えたわけではないけれども、恵梨は恵梨で、苦しんだわけだし、何より、復讐のことがあってから、あたしは恵梨に対して気後れせず、ものが言えるようになっていた。
「で、恵梨はちゃんとお別れできたの? 先輩と。」
缶ビールを開けつつ、明日香がえらく単刀直入に切り出した。
「……うん、できたよ。お礼も言えた。今までありがとう、って。あたしをいっぱい愛してくれてありがとう、って。」
少しだけ涙ぐみながら、恵梨が言い、明日香が恵梨を抱きしめた。
そして、あたしたちは恵梨を交えて、お酒を飲み始めた。
明日香にしても、あたしにしても、復讐の一件以来、ぎくしゃくしている恵梨との関係を戻したいというのはあった。
もちろん、恵梨のしたことにわだかまりが消えたわけではないけれども、恵梨は恵梨で、苦しんだわけだし、何より、復讐のことがあってから、あたしは恵梨に対して気後れせず、ものが言えるようになっていた。
「で、恵梨はちゃんとお別れできたの? 先輩と。」
缶ビールを開けつつ、明日香がえらく単刀直入に切り出した。
「……うん、できたよ。お礼も言えた。今までありがとう、って。あたしをいっぱい愛してくれてありがとう、って。」
少しだけ涙ぐみながら、恵梨が言い、明日香が恵梨を抱きしめた。