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復讐の味は甘い果実に似て
第4章 背徳のなかで ~明日香の告白~
しかし、先輩はわたしに覆いかぶさってくることもなく、ベッドの上で膝をたてたまま、呆然としていた。
先輩のペニスはだらりと下をむいたまま、ピクリともしていない。
わたしたち3人の間に気まずい沈黙が流れ出した。
やがて、状況を察した恵梨が、先輩の肩に手をおいて、諭すように声をかけた。
「……ね、俊ちゃんは、こういうことできない人なんだよ。俊ちゃんには、私しかいないんだよ。だからもう、復讐とか考えんの止めよ? ね?」
恵梨の言葉に、先輩は黙りこくったまま固まっている。
「勃たなくても大丈夫だよ。絶対、あたしとだったらうまくできるから。もう、明日香には帰ってもらって、私と二人でいっぱいエッチしよ? そうすれば治るから、ね?」
恵梨はそう言いながら、横目でチラリとわたしに振り返った。
わたしには、そのときの恵梨の顔に、まるで勝ち誇ったような笑みが浮かんでいるように見えた。
そして、恵梨の横顔と同時に、わたしの脳裏に浮かんできたのは、土岐先輩の苦い思い出だった。
あのとき、恵梨は自分が振った相手を、厄介払いのように、わたしに押し付けてきた。
何の悪意もないかのような顔をして。
先輩のペニスはだらりと下をむいたまま、ピクリともしていない。
わたしたち3人の間に気まずい沈黙が流れ出した。
やがて、状況を察した恵梨が、先輩の肩に手をおいて、諭すように声をかけた。
「……ね、俊ちゃんは、こういうことできない人なんだよ。俊ちゃんには、私しかいないんだよ。だからもう、復讐とか考えんの止めよ? ね?」
恵梨の言葉に、先輩は黙りこくったまま固まっている。
「勃たなくても大丈夫だよ。絶対、あたしとだったらうまくできるから。もう、明日香には帰ってもらって、私と二人でいっぱいエッチしよ? そうすれば治るから、ね?」
恵梨はそう言いながら、横目でチラリとわたしに振り返った。
わたしには、そのときの恵梨の顔に、まるで勝ち誇ったような笑みが浮かんでいるように見えた。
そして、恵梨の横顔と同時に、わたしの脳裏に浮かんできたのは、土岐先輩の苦い思い出だった。
あのとき、恵梨は自分が振った相手を、厄介払いのように、わたしに押し付けてきた。
何の悪意もないかのような顔をして。