この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
復讐の味は甘い果実に似て
第4章 背徳のなかで ~明日香の告白~
 しかし、先輩はわたしに覆いかぶさってくることもなく、ベッドの上で膝をたてたまま、呆然としていた。
 先輩のペニスはだらりと下をむいたまま、ピクリともしていない。 
 
 わたしたち3人の間に気まずい沈黙が流れ出した。
 やがて、状況を察した恵梨が、先輩の肩に手をおいて、諭すように声をかけた。
「……ね、俊ちゃんは、こういうことできない人なんだよ。俊ちゃんには、私しかいないんだよ。だからもう、復讐とか考えんの止めよ? ね?」
 恵梨の言葉に、先輩は黙りこくったまま固まっている。

「勃たなくても大丈夫だよ。絶対、あたしとだったらうまくできるから。もう、明日香には帰ってもらって、私と二人でいっぱいエッチしよ? そうすれば治るから、ね?」
 恵梨はそう言いながら、横目でチラリとわたしに振り返った。
 わたしには、そのときの恵梨の顔に、まるで勝ち誇ったような笑みが浮かんでいるように見えた。
 
 そして、恵梨の横顔と同時に、わたしの脳裏に浮かんできたのは、土岐先輩の苦い思い出だった。
 あのとき、恵梨は自分が振った相手を、厄介払いのように、わたしに押し付けてきた。
 何の悪意もないかのような顔をして。

/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ