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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第24章 10年越しの告白と訪問者
「じゃあさ、」

2杯目のお酒に手をつけながら、そう切り出す。

またーー…真剣な顔。


「本当に俺と付き合ってくれない?」

「安岡くん…それは、本気なの?」

「お前…言い方酷い…すっげえ本気。高校のときからずっと好きなんだよ。あの時言わなくてすごい後悔した。」

「…ごめん、私は「2番目でもいい。佐倉が課長より俺を見てくれるよう頑張るから。」




私のことを見てはくれないだろう課長より、好きだと言ってくれる安岡くんの方がいいのかな……。

アルコールが入っててーー…。

結婚式を見たばかりでーー…。


何が正解とか、どうしたいとかーー…わからなくなる。



「ごめん…少し考えさせて。」

「まあ、待つのも想い続けるのも俺は慣れてるからいいけどね。」

そう言って笑う安岡くんは高校の時と変わらない。





「兄貴。」

突然現れた黒髪短髪の眼鏡をかけた人。
兄貴?

「こ、宏太!?何でここに?」

「あ、初めまして。この人の弟で安岡宏太って言います。」

「初めまして。お兄さんと同級生の佐倉彩華です。」

「あー! 佐倉さんね。」

「ホントお前、何しに来たの!?」

こんな慌ててる安岡くんを見るのも久々。

「そうそう、佐倉さん。こちらの人って彼氏か何か?」

そう言って少し離れたところにいる人を指差す。


「「か、課長!?」」

本日二度目のハモり。
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