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第24章 10年越しの告白と訪問者

「え？何で課長がここに？」

弟と課長の登場ですっかり酔いが覚めた安岡くんが二人を見ながら言う。

「いや、俺は知り合いがこっちにいてさ。」

明らかに動揺してる…よね？
ホント何しに来たんだろ？

「俺は実家帰ったら兄貴が高校の同級生と飲みに行ったって聞いたから、これは絶対佐倉さんと！って思ったんだよね。」

空いてる席に座りメニュー表を広げながら淡々と言ってるけど、課長がいる前で変なこと言わないで欲しい…。

課長は気まずそうにしてるし…何、このカオス…。


「安岡、本当悪いんだけど、少しだけ…佐倉のこと借りるな。」


課長に手を引かれ、店の外まで行くと当てがあるのかないのかそのまま無言で早歩きで歩く。


「あー、駄目だ。土地勘ないからわからない。」

突然止まるから課長の背中に思い切り頭をぶつけてしまった。

もうすでに人の気配はあまりないところまで来ていた。



「突然来たのは本当ごめん。本当は明日来る予定だったんだけど…佐倉が…安岡といるかもって思ったら…車運転してた。」

何それ。ホント意味わかんないから。