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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第34章 ほろ酔いと本音
「興味? 」

「まあ、もう会うことねえと思うけどな。佐倉に興味あるとか嫌な予感しかしねえし」

ふてくされたような顔で私の方を見ながら言う。

「……年下には興味ないし」

何となく呟いた言葉は隣を歩く安岡くんにも聞こえたようで。

「同じ年にも興味ないくせに」

意地悪そうな顔でそう言う。
安岡くんってこんなキャラだっけ?
あ、でも高校のときはこんな感じだったかも……。

「……ごめんね」

「それって、やっぱり課長のことが好きだってこと? 」

「……うん、好き」

好きだって言ってくれる安岡くんの方にいけば楽になるのは確かだと思う。
昔から知ってるし、私のゲーマーなところにも理解はある。

だけどーーどうしても課長じゃないとダメなの。

一度知ってしまった、幸せな時間は他の誰にも代わることはできない。
ミツキさんでさえ、私の脳内は課長に変換されるんだから。


「一度でいいから、佐倉に好きだって言われたかったな」

「……友達としては好きだよ。高校のときからずっと」

「まあ、それでいいや。でも課長と何かあったら何でも言えよ」

「うん、ありがとう」


そんな話をしながら、店に到着した。
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