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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第34章 ほろ酔いと本音
中に入るとこの前と同じ席に浅倉主任と課長、佐々木さんがすでに座っていた。
木下さんは今日は来れないらしい。

やっぱり、浅倉主任たちと来たんだ。

課長と佐々木さんが隣同士、浅倉主任が課長の前にいて、その隣が二人分空いている。
私は空いてる方の端っこの席に座ろうと思ったのに、安岡くんが無駄に変にいらない気を使ってくれて、浅倉主任の隣に座ることになってしまった。
課長の斜め前。

この席……気まずい。


私はレモンサワー、安岡くんはビールを頼んだ。

「君たち、さすが同級生同士。仲良いね」

酔っ払ってるのか浅倉主任が言う。
私……この人が同期だったら絶対仲良くできない!

「……私と安岡くんが同級生なんてよく知ってましたね」

「前に飲んだときの帰りに安岡くんから聞いたんだ。高校の同級生で友人の結婚式も一緒に参列したんでしょ? 」

何でそんなことまで話すのよ。
私はチラっと隣の安岡くんを睨みつけた。

「浅倉主任! それは俺は新郎が部活の先輩で、佐倉は新婦の友人なだけで全く一緒に参列したわけじゃないって言ったじゃないですか」

慌てたようにフォロー入れる安岡くん。

「で、私が稲葉「浅倉!! その話はしなくていいから」

課長まで慌てて、目の前の浅倉主任の口元に手を当てる。

咄嗟に出ちゃったという感じだけど……仲良すぎるのを見せられた気がして、心臓が痛い。
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