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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第34章 ほろ酔いと本音
「レモンサワーとビールお待たせしました」

タイミング良く店員さんがお酒を持ってくる。
課長の合図で乾杯をし、私はそれを半分ほど一気飲みした。

「ちょ、佐倉? 大丈夫か? お前、酒あんま強くねえだろ」

安岡くんが慌ててるのか、喋り方が昔のようになっている。

「本当に仲良いね」

浅倉主任の言葉に更に半分飲み干す。
頭がクラっとするーー。

「浅倉主任、そーゆうこと「仲良いですよ。同級生だし。浅倉主任だって稲葉課長と仲良いじゃないですか」

安岡くんが何か言おうとしてたけど、私はそれを遮って思ってたことを言ってしまった。

「私たち、仲良いか? 」

「仲良くはねえだろ」

二人はそう言うけど、私から見たら仲が良い。
だって……。

「……課長のこと、下の名前で呼んでたじゃないですか」

「あー、まあ学部も一緒だったからね」

浅倉主任も東大ってこと?
そりゃあ、お似合いなわけだよ。

「私たちはそれだけで、そんな仲良くはないと思うよ」

俯いていた私の頭をポンポンと撫でながら浅倉主任が言う。

何だか、浅倉主任には私の気持ちとか好きな人とかバレてるの?

「私は稲葉をからかったり苛めるのが楽しいだけだからね」

鬼のような発言の浅倉主任に対し「昔からそうなんだ」と課長は言った。
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