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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第42章 彼シャツとありえない間違い
「先にシャワー使って。使い方は……ってごめん、ウチに彩華が着れそうな服ないけど……俺ので我慢して」

もちろん部屋着なんて用意してきてないし、こんな状況になるなんて朝起きた時には思いも寄らなかった。

少ししてから長袖のTシャツを持ってきた康之さんがこれしかないんだけどって申し訳なさそうに渡してきた。
身長差もあるし、ズボンなんてとても履ける気がしないから仕方ない。

「ありがとうございます」

服を受け取って、シャワーの使い方を聞いたら、先ほどコンビニで買った袋を持って浴室へ向かった。


身体にシャワーをかけながらメイクは落とさなきゃダメだよね……と自問自答する。
そんなにガッツリしてるわけじゃないけど、スッピンって。
それなりに年齢が上だということが嫌でもわかる。
でもシャワーまでしてメイクしたままなのもね……?

もし今後、本当に一緒に暮らすなんていう夢の出来事があったら、一々そんなことも言ってられないし。

私は意を決して、メイクも落とし、髪も洗った。

下着を上下身につけて、借りたTシャツを着ると……。

「すごいミニなワンピ? これは恥ずかしすぎる」

かと言って、下に履くようなもんなんてないし……。

いわゆる、これって"彼シャツ"の類なんだろうけど、実際着たのは初めてでこんな恥ずかしいなんて思わなかった。
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