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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第46章 いつでも来ていいよ
ソワソワしながら、乗る電車はいつもと同じなのにどこかいつもと違う。

ハッキリ言うと、課長は優しい。
だけど……女の扱いには慣れてるような気もする。
まあ、そんなことを今更言っても仕方ないのはわかってるけど、あの手慣れ方は回数をこなしてるんじゃ…とも思えるわけで。

私、過去には拘らないはずなのに……課長が相手だとそうもいかないみたい。


ドキドキしながら、駅から会社まで歩く。


「おはよ」

「ひゃっ! お、おはよ」

「なあ一つ聞いていいか? 課長と佐倉ってどんな関係? 」

安岡くんがすごく真面目な顔で見下ろしながら聞く。

「……えっと」

あまり会社の人たちに知られたくない。
だけど、安岡くんは……同期だし、同級生だし…告白されたんだから、ちゃんと言わないといけないよね。

「……私、課長と付き合うことになったの」

「やっぱりな。この前の佐倉、10年以上の知り合いの俺ですら初めて見たし…」

それって、浅倉主任に絡んだことだよね……。

「本当にその節はすみません……」

「それほど課長のことが好きってことだろ? 」

「まあいいや。どうせ振られるのは知ってたし。ま、課長に飽きたら俺がもらってやるよ」

安岡くんはそう言ってニカっと笑った。
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