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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第50章 遅くなったクリスマス
家についてケーキを冷蔵庫に入れておく。

部屋着に着替えた課長がお風呂掃除をしてからリビングへ戻ってきた。思わずじっーと見てしまい、課長が不思議そうな顔をしていた。


「ん? どうかした? 」

「けっこう飲んでた気がするのに家のことをきちんとやるのがさすがだなと思ってました」

隣に座った課長が肩に手を回し、引き寄せるように抱きしめる。

「…そりゃあ、彩華の前だし…カッコ悪いところは見せたくないからね」

「……そんなの別にいいのに…」

ボソっと呟いた言葉は身体が密着してるから、もちろん聞こえたようで、顔を自分の方へ向け、キスをされた。

最初はちゅ、ちゅっと触れるだけのキスから、少し長めの口づけ。

(お酒の匂い…味…)

舌で口内を侵され、それに着いて行くのに必死になっていたら、課長が体重を私の方にかけるから、そのままソファに押し倒されたようになった。
酔っているせいでもあるんだろうけど、見つめられる目だけでも大人の色気たっぷりな課長は心臓の鼓動をどんどん速くさせていく。

「……どんな俺でもいいの? 俺、本当はかなり独占欲強いし、年齢よりもガキなところあるよ? 」

「康之さんならいい…いっつも完璧なところよりもそーゆう方が安心するし…好き、です」

「俺も彩華が意外と純粋なところとかすぐ照れるところも好き」

そんなこと言われて、課長の思惑通り真っ赤になった私を「可愛い」と言いながら、キスをする。
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