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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第52章 彼氏と彼氏の友達
"いつか左手の薬指にも"

そう言ったってことは…いつかを期待してていいんだよね?
けど、その前に、言わなきゃいけないことはある。
チラっとパソコンの置いてあるデスクを見ると普通にOLをしていたら、ないであろうサイズのパソコンがある。

「デスクトップ型なんて普通は家にないよね」

パソコンを使う仕事ではあるけど、持ち帰ってまでやることでもないし、これはどう説明するかだよね。ネトゲのことも言わないといけないだろうし。

掃除したばかりのラグの上でゴロゴロしていたら、スマホが鳴った。

また、お母さん?
名前を確認せずに通話ボタンを押した。


「お母さん? さっきの話なら」

『さっきの話って? 』

「や、康之さん! すいません、勘違いして…」

うわぁー!! ありえないでしょ、課長とお母さんを勘違いするなんて。

『彩華さ、今日の夜って予定ある? 』

「いえ、特にはないですけど」

『そっか。それなら…俺の友達が何人かいるんだけど、一緒に飲みに行くのはどう? 彰の店を貸し切るらしいんだ』

「…一緒に、行っても…いいんですか? 」

課長の友人でもある彰さんは以前も会ったことある。
でも他にもいるのにいいのかな?

『……俺が彼女がいるって言っちゃったから…会わせろって周りが煩くて。嫌なら』

「イヤじゃありません! 行きたいです。康之さんの高校時代とかもっと知りたいし」

『……相変わらず可愛いことを。じゃあ泊まりの用意をして、18時頃にウチ来てね。彰の店行った後に彩華を家に帰すつもりなんてないからね』

課長が悪戯っぽく笑った気がする。
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