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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第52章 彼氏と彼氏の友達
「考えておいて」

至近距離で頭をポンポンと撫でる。

「さ、行こうか」

そう言われて立ち上がるけど…いきなり提案されたことにドキドキしっぱなしだし、顔が熱い……。





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課長が高校のときの友人たちと待ち合わせてるのは彰さんの店で部活仲間とそれ以外で仲良かったメンバーが集まるらしい。
毎年、この時期にプチ同窓会をしていると言っていた。
中には結婚して子供がいる人もいて、子連れや旦那さん、奥さんを連れてきたり、恋人を連れてくる人もいるとか。
今年は入籍をした彰さんと優梨奈さん夫婦を祝うパーティみたいなものをするみたい。

店に向かいながら、「そうそう、彰と優梨奈がクリスマスイブに入籍したんだよ」と言っていた。で、その流れから彰さんがポロっと言ってしまったらしい。課長にも彼女ができたって。それが今回お披露目に繋がったみたいなんだけど…すっごい緊張でしかない!
課長の彼女が私って! だ、大丈夫なの? 不安しかないけど。

「…ぷっ。彩華から緊張が伝わってくる」

「だって…!! 私が康之さんの隣って…何言われるか不安でしかないですよッ」

「そうだ、言おうと思ってたんだけど、こうやって二人でいるときは仕事中じゃないんだし、敬語も『さん』もいらないよ」

「は、ハードル上げないで……」

ただでさえ、緊張してるのに何て事を言うのよ!
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