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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第52章 彼氏と彼氏の友達
楽しそうにみんなと話してる課長たちを見ながら、私は今更ながら疑問に思ったことを課長へ聞いてみた。

「康之さ…達は何の部活だったの? 」

呼び捨て…緊張するんだけど。

「あれ? まだ言ってなかった? 弓道部だよ」

弓道部!? って弓だよね?
課長が弓道…それは想像しただけで、絶対にカッコいい。

「しかも稲葉は部長だったからね」

さすがは課長。その頃から完璧ぶりを発揮してたんだ。
袴姿に凛として弓を引く姿を想像したら、完全に惚れ直すしかない。

「ねえねえ、彩華ちゃんと稲葉くんはどこで知り合ったの? 」

同じ弓道部の女性たち数人が私たちの前に座り、聞いてくる。
それを近くで聞いていた彰さんが先に答えた。

「元カノと別れた後に見つけた期待の新人社員ちゃんだって。同じ部署の新人に何て言う目で見てんだ!って感じだよな」

笑いながらそう言う彰さんの頭を軽く小突いた課長が「変な言い方するな」って怒っていた。
前も思ったけど…そんなに前から気にかけてくれてたの?
5年も前の話だよ……。

「彩華、本当にごめん。そんな変な目で見てたわけじゃないから。単純に仕事ができる新人だなって最初はそんな感じ」

すかさず私へフォローを入れる課長に思わず笑ってしまった。
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