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第7章 お似合いな二人

そのまま音楽を聴きながら会社は着くと背後から声をかけられた。


「土曜日は本当にありがとうございました。」

課長へ迷惑をかけたからかいつも明るい金井さんがしゅんと落ち込んでいる。

彼女は私が仕事を教えた中で最も優秀で真面目。
ミスはあまりしないから、この前のことは余程ショックだったらしい。

「課長も金井さんがいつも真面目にきちんと仕事をこなしていることを知っているから、そんなに落ち込まないで。」

思わず金井さんの頭を撫でてしまった。

「あ、ごめんね。」

「いえ。それよりさっき何を聴いてたんですか？佐倉さんが音楽とか聴いてるところ初めてみました。」

「友達におススメされた曲なの。洋楽だけど“ImpoStor”って知ってる？まだあまり世間には知られてないみたいだけど。」

「うーん、すみません。初めて聞きました。」

「私も。でも聴いてみると結構好きな感じで、金井さんも良かったら聴いてみて。」

無意識で勧めてしまった。
それほど私はハマったのだ。