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第7章 お似合いな二人

「へー、佐倉さんも彼らのこと知ってたんだ？」

「か、課長！？ おはようございます。」

いきなり話しかけらて隣にいる金井さんが勢いよく頭を下げた。

「課長にも本当ご迷惑をかけてしまって、すみませんでした。」

そのまま謝り続ける。

「そのことは気にしないで。まあ、敢えて言うならミスはその場で直せるなら直そうね。俺も確認しないで持って行ったのが悪いんだけど。金井さんだから大丈夫だろうと思ってね。」

課長は未だ頭を下げてる金井さんの頭をポンポンと優しく撫でる。
驚いて顔を上げた金井さんは僅かに赤くなっている。
可愛い…ミツキさんが現実にいたらこんな感じかな？


「佐倉さんの言ってた彼らの音楽。俺も好きなんだ。マイナーなのによく知ってたね。」

「友人から教わって知ったばかりなんですけど、良い曲が多くてハマっちゃいました。」

「そうなんだ。実はこの前も車でかけてたんだけど、気づいてた？」

あーー…そうか。
どこかで聞いたことあったのは課長の車でだった。