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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第18章 プロジェクトチーム
「今度さ…彩華の作った弁当持ってデートしようよ。そーゆうのやったことないから、やってみたい。」

目をキラキラ輝かせながら、少年のような笑顔で言ってるけど…そんなデートの練習必要?

「…それって練習ですか?」

「んー、いや…練習じゃなくて、単純にデートのお誘い。自炊できる子って周りにいなくて憧れてるんだよね。」

何でーー…私なの。
好きでも何でもないくせにデートとか誘わないでよ。

「嫌だったらいいけどさ。嫌じゃなかったら、今度の土曜とかどう?」

嫌じゃないーー…嫌なわけない。
でも、意味わかんない。

「…土曜は地元で友人の結婚式があるので、朝イチで帰るんです。日曜の帰った後なら大丈夫ですけど。」

意味わかんないけど、好きな人の誘いって断れないもので、デートする前提で話を進めている。

「地元ってどこ?」

「静岡です。浜松なんですけど。」

「そんなに遠くはないね。じゃあさ、日曜に迎えに行くからそのままデートしてよ。」

またーー…そうやって笑う。
その笑顔に何も言えなくなるのにーー…。

「…わかりました。」

「彩華の手作り弁当楽しみだな。あ、そうそう午後にプロジェクトメンバーで集まるから、14時に会議室に来て。」

「はい。」

「じゃあね。」と何度目かの癖を発揮させながら、その場を去る。

その癖は無自覚?
誰にでもやるの?
ここが会社ってことを忘れそうになるーー…。
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