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レディー・マスケティアーズ
第11章 アトス&アラミス ――成城 木庭敦子の屋敷
 アトスは肩に掛けていたものを、両手で前に抱えた。
 何なの? それは……。
 大型懐中電灯か、さもなければ拡声器? 
 敦子がぽかんと口を開けた。
「食らいな! 悪党ども!」
 アトスが、短い砲筒の引き金を引く。
 ジュポン!
 轟音とともに、室内に閃光が走った。部屋の中が、一瞬で燃え上がったように真っ白になる。
 その瞬間、アトスはベッドの下に逃げ込んだ。アラミスも固く目を閉じる。
「ギャーッ!」
「あっ、ああっ!」
 木庭敦子とハルクが両目を押さえ、悲鳴を上げて床をのた打ち回っている。
 今のうちだ。閃光弾の効果は一分ほどしか続かない。
「アラミス!」
 アトスは、拷問台からアラミスを解き放ち、二つの穴に埋め込まれた二本のディルトを引き抜いた。
「遅かったじゃない、アトス」
 いつもの皮肉笑いが、アラミスに戻る。
「さて、ううんっと」
 今さっきまで屍のようだったアラミスが大きく背伸びをし、屈伸をすると、首と肩をぐるぐる回した。
「このアマ!」
 痛む目を押さえながら、ハルクがパンチを繰り出す。
 アラミスは素早いバック転で相手の攻撃をかわすと、軽く床を踏み、大男のみぞおちにキックを炸裂させた。
「うつ、ううっ」
 ハルクが、床に膝をついた。
「何だって? あっ、あんた。あれだけ薬漬けにされていたのに、不死身なのかい?」
 ようやく目を開けた敦子が、アラミスに驚きの目を向ける。今度は、アラミスが笑う番だった。
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