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レディー・マスケティアーズ
第11章 アトス&アラミス ――成城 木庭敦子の屋敷
「いいのよ。さあ、体の力を抜いてね。こちらのお願いを聞いてもらう前に、あなたの願いをかなえてあげるわ。だから、何がしてほしいか正直に思って」
 アトスの目が妖しく光る。
「あっ、あああっ」
 白く目を剥いた敦子の口から、だらしなく唾が流れ落ちる。
「いらっしゃい。子猫ちゃん」
 木庭敦子に向かって、アトスが小さく手招きした。
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