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レディー・マスケティアーズ
第6章 ポルトス ――トーホー開発 特命企画部
「即刻返金しろとは言わねえよ。だけどなあ、こうして幹部社員がわざわざ来たんだ。わかるだろう? おれたちも手ぶらじゃあ帰れねえ。せめて利子くらいは払ってもらわないと。取り急ぎ五百万だ」
 利子? 五百万? わたしは怖くて、どういうことか聞くこともできませんでした。
「おいおい。五百万なんて、一億の一か月分の利子にもならないんだぜ。せめてもの仏心なんだよ。五百万、三日以内に用意するんだ!」
 一億円。
 まさか昭人さんは、あの恐ろしい男たちに融資してもらったのかしら。だけど、利子を返さないと、昭人さんが大変な目に遭う。
「そうだ。念のため、その利子に保険をかけておくか。このまま夜逃げでもされたんじゃあ、元も子もない。わかるよな? 奥さん」
 スキンヘッドが、薄気味悪い笑いを浮かべました。
「元金が一億。利子が五百万だ。その利子の保険っていうことさ」
 保険とはどういう意味かですって?
 わたしにも、わかりませんでした。でも、恐ろしくて聞き返すこともできないし。もじもじしていると、男二人は勝手にリビングに上がり込み、着ている服を脱ぎ始めました。
 スキンヘッドもパンチパーマも、あっという間に裸になっていました。
 男たちの手は、わたしに伸びてきました。そして、力づくで寝室――夫とわたしの寝室――に引きずっていくと、二人がかりでわたしの服を破り取りました。
 セーターもスカートも、ブラジャーもパンティーも……。
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