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レディー・マスケティアーズ
第6章 ポルトス ――トーホー開発 特命企画部
 それからの一か月。男たちは、毎晩のようにわたしのマンションにやってきました。一人で来ることも、二人か三人で来ることもありました。いちばん多く訪ねてきたのは、サーファーのような長髪の男でした。
 一人だけの時は、その男の趣味に合わせて、信じられない格好を求められることもありました。おかしな服を着せられたり、気味悪い道具を使うよう命じられたり。
 パンチパーマは後ろからするのが好みらしくて、毎回バックでわたしを犯しました。サーファーは、そことは違うもう一つのところに何度も押し入ってきました。女のいちばん恥ずかしいところに。
 そして三人が揃った時は、全員同時にわたしを襲い、わなわなと泣き崩れる様を楽しんでいるようでした。
「おい、喜べ。三人の取り決めで、うちの社長には、女房が見つかったことはしばらく黙っておくことにした。おれたちのお情けだぜ」
 スキンヘッドが言いました。
「そうとも。社長に報告したら、おまえは即刻ソープに売り飛ばされる。今すぐそうしてもいいのを、おれたちの温情で待っていてやるんだからな。何しろ社長は『鬼』の異名を持つお方だ」
 今度はパンチパーマです。
「感謝してもらいたいもんだ。その代わり、おまえはおれたちの奴隷妻だ。いつ来ても、喜んでご奉仕するんだぞ」
 サーファーの言葉に、三人ともが声を上げて笑いました。
 そうだったのね。今、今逃げなければ。男たちがわたしの体に飽きたら、その途端風俗に売り飛ばされるんだわ。
 この男たちが恐れを成す社長なら、切り刻んで臓器売買に出されるかもしれない。
 その夜、わたしは男たちが出ていったのを確かめると、バッグ一つに荷物を詰めて、深夜の街に飛び出しました。マンションをそのままに、汽車に乗ったんです。
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