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中学生セフレ【青春編】
第15章 彼女とついに初逢瀬!見られながら…
*****ルミの心境(つづき)*****
私は、その後、自宅に逃げるように帰ってしまった。
その日は、お母さんも仕事を休んで、翌日のナオトとの婚約式の準備。
ドレスをレンタルし試着したり、読み上げる口上を練習したりと忙しかった。この地域での婚約式は、結婚式よりも盛大に行われる。出席する客も、多い。もちろん同級生や親しい友人も、招待する。引き出物の用意も、しなければいけない。
そんなこんなで、日が暮れた。
夕食を終え部屋にひとりになると、ウッと涙がこみあげてきて、えーんえーんと泣いてしまった。
『なんでわたし、泣いてるんだろ?』
わけがわからなかった。
頬を涙でたっぷりと濡らし、その涙がようやく乾いてきたとき、電話が。
ミヤからだ。
「あ…、もしもし、ルミちゃん?」
「うん…、なに?」
「ルミちゃん…、だいじょうぶ?」
「え…?なに、が?」
とつぜんミヤに何か心配されて、意味が分からない。
「…ルミ、ちゃん?」
ミヤが、何か言いにくそうにしている。やがてミヤは
「ルミちゃんって…、もしや、ケンジのこと、好き?」
とおかしなことを言った。
わたしは、それに対して
「ケン…くん?あ、あんなの、好きじゃない…、大嫌いッ!!!」
と変に感情的に否定していた。
するとミヤが、テレビ電話に切り替えてきた。
ミヤは、わたしの顔を穴のあくほど見てくると
「べつに…、ケンジのこと好きでも、わたしはいいよ」
と言った。
「だ、だから、好きじゃないって!嫌いだから、あんなやつ…」
ミヤは、わたしを諭すように落ち着いた感じで
「ケンジって、すごく優しいんだもん。わたしのクラスでも、ケンジをひそかに慕っている子がけっこう数いるんだよ?ケンジは気づいていないかもだけど、ケンジは女子の間では隠れモテ男子なんだから」
と言った。
わたしは、女子の友人はミヤだけだ。自分でいうのもなんだが、アイドル級な美形顔のせいで同性から嫌われている。(じつはそうじゃなくて、ジコチューなキャラが嫌われてるんだが)ケンジが、女子の間でそんな存在とは、知らなかった。
「でもわたしは、逆にうれしいというか」
とミヤ。
「わたしの彼氏が、みんなから慕われていること、誇りに思ってるわ」
一瞬わたしは、ミヤを憎んだ。
『本妻づら、しやがって…。え?』
わたしは、自分の思わぬ感情に驚いて、ぼうぜんとしていた。
私は、その後、自宅に逃げるように帰ってしまった。
その日は、お母さんも仕事を休んで、翌日のナオトとの婚約式の準備。
ドレスをレンタルし試着したり、読み上げる口上を練習したりと忙しかった。この地域での婚約式は、結婚式よりも盛大に行われる。出席する客も、多い。もちろん同級生や親しい友人も、招待する。引き出物の用意も、しなければいけない。
そんなこんなで、日が暮れた。
夕食を終え部屋にひとりになると、ウッと涙がこみあげてきて、えーんえーんと泣いてしまった。
『なんでわたし、泣いてるんだろ?』
わけがわからなかった。
頬を涙でたっぷりと濡らし、その涙がようやく乾いてきたとき、電話が。
ミヤからだ。
「あ…、もしもし、ルミちゃん?」
「うん…、なに?」
「ルミちゃん…、だいじょうぶ?」
「え…?なに、が?」
とつぜんミヤに何か心配されて、意味が分からない。
「…ルミ、ちゃん?」
ミヤが、何か言いにくそうにしている。やがてミヤは
「ルミちゃんって…、もしや、ケンジのこと、好き?」
とおかしなことを言った。
わたしは、それに対して
「ケン…くん?あ、あんなの、好きじゃない…、大嫌いッ!!!」
と変に感情的に否定していた。
するとミヤが、テレビ電話に切り替えてきた。
ミヤは、わたしの顔を穴のあくほど見てくると
「べつに…、ケンジのこと好きでも、わたしはいいよ」
と言った。
「だ、だから、好きじゃないって!嫌いだから、あんなやつ…」
ミヤは、わたしを諭すように落ち着いた感じで
「ケンジって、すごく優しいんだもん。わたしのクラスでも、ケンジをひそかに慕っている子がけっこう数いるんだよ?ケンジは気づいていないかもだけど、ケンジは女子の間では隠れモテ男子なんだから」
と言った。
わたしは、女子の友人はミヤだけだ。自分でいうのもなんだが、アイドル級な美形顔のせいで同性から嫌われている。(じつはそうじゃなくて、ジコチューなキャラが嫌われてるんだが)ケンジが、女子の間でそんな存在とは、知らなかった。
「でもわたしは、逆にうれしいというか」
とミヤ。
「わたしの彼氏が、みんなから慕われていること、誇りに思ってるわ」
一瞬わたしは、ミヤを憎んだ。
『本妻づら、しやがって…。え?』
わたしは、自分の思わぬ感情に驚いて、ぼうぜんとしていた。