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中学生セフレ【青春編】
第16章 気づいた思い…婚約式前後【ルミ視点】
朝は、予定より2時間も早く、目が覚めてしまった。
その2時間、わたしは、自分の気持ちを1つ1つ、確かめ、そして考えた。

『わたし、いつからケンジのことが好きだったんだろ?』
ミヤから初めて聞かされたのは、去年、中1の秋。
その翌日、美術の居残り作業があった。最初は数人いたが、やがて、ケンジと二人だけになった。
わたしは、ケンジのようすをちらちらとうかがっていた。
『ミヤの好きな男子って、どんな人なんだろ?』
ただの興味、だった。

美術の課題は、<思い出の風景>。
わたしは、生まれた場所にある名所…といっても、超超マイナーな、他の地域の人からはまったくと言っていいほど知られていないであろう名所の写真を持ってきていて、それをちらちらと見ては石こうの型を作っていた。
わたしは、この地域の生まれではない。ここから千キロメートル以上も離れた地域で、生まれ育った。
小3のときにここに引っ越してきたが、友だちがまったくできず、東洋人離れした容姿のためイジメられた。わたしは、西洋人の父親を持つハーフだ。髪は黒くなったが、顔は西洋人そのもの。父親の顔は、知らない。赤ん坊の時、死んだと聞かされた。実は、失踪だった。
わたしは、生まれた場所の近くにあるその風景を、心のよりどころにしていた。

「○○神社…」
ケンジが、ぽつりとつぶやいた。
わたしは、驚いた。
「なんで知ってるの?」
と聞こうとしたが、ケンジはそのまま去ってしまった。

あれ?このケンジの言った言葉、すっかり忘れていた。なぜ忘れてたんだろ?
わたしは、ケンジに電話をかけた。早朝だったが。
「ルミちゃん、どした?」
「こ、この写真を見て」
写メで送った。
「ああ、それ、○○神社だろ?僕、そこにちっちゃいとき、3歳から6歳まで住んでた」
と言った。
「え?神社の近くに住んでたの?」
「うん。神社の神主が、僕の親戚で。神社の社務所で寝泊まりしてた」
どきん!!!!!

わたしには、3歳から6歳までの記憶がおぼろげにある。神社の境内や社務所で、毎日のように一人の男子(顔が思い出せない)といっしょに遊んでいた。母親の帰宅が遅いので、神社に泊まることもたびたびあった。その男子とは、枕を並べて眠っていた。
「×××のお嫁さんになりたい~♡」
「いいよ、ルミ」
その男子とそんな約束をしたっけ…。

ケンジは、わたしの、運命の人だった。
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