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中学生セフレ【青春編】
第18章 結婚式、出産、そして…ズブズブ
*****その書類を描いた時の、親父とルミの会話*****
「え?ルミちゃん?これ、AとBを間違ってるよ?ナオト君との子供は、Aだよ、A」
「…いいんです。これで」
ルミは、答えた。
「って、Bはケンジとの子供…」
親父が言いかけ、ハッとして口をつぐみ、ルミの顔を見た。
このとき、親父の脳内(恋愛脳である)に、ある情報が急浮上した。
<女子というのは、心底愛する男子の子供を産みたがるものだ>
「まさか、ルミちゃん…、きみは、ケンジのことを…」
ルミは、親父の顔をまっすぐに見て、そしてはっきりと答えた。
「はい、そうです。わたしは、ケンジを、心の底から愛しています」
「そ、それは、いわゆるセフレとしての愛じゃないのか?」
「はい…。わたしも最初は、そういうことをケンジとしたいがゆえの感情だと思ってました。でも、違ってました。わたしは、最初から、ケンジのことが好きだったんです…」
「しかし、ナオト君のことも、というかナオト君のほうがもっと好きなんだろ?」
「いえ…。もちろん、ナオトに初めて出会ったときは、非常に好きでした。そして、今でも好き、です。ただ」
「うん…」
「婚約式の朝、わたしは自分の気持ちに気づき、驚きました。いったんはセフレとして、思いを秘めて生きていこうと思いました。けれど、ケンジの子供を身ごもったことを知って…。初めて自分が、ナオトへの愛よりもケンジへの愛のほうが勝っていることを知りました」
「…」
「いったん交わした婚約は、解消できません。それでわたしが選んだのが、これです…」
「ルミちゃん、きみって子は…」
親父は、しかし最後の忠告をした。
「ルミちゃん、うちの息子は、きみが思っているような人間じゃない。あれは、ほとんどドン・ファンに近いと思う」
ドン・ファンとは、女子を次々にハントしては放置しを繰り返す、恋愛ハンター(スケコマシ)のことである。
「知ってます…。わたしは、ケンジがドン・ファンだと知って、興味を持って近づいたんですから…」
「知ってたのか…。ま、あれも悪気はないんだが。あれは、女子を心底愛したことがない哀れなやつなんだ。救いは、あれが自分から女子をハントするわけでなく、常に女子のほうから言い寄られそれを拒まず受け止めるところなんだが…。その優柔不断が、こういう悲劇を生むんだ」
と親父は嘆息した。
「かまわないです」
とルミ。
「え?ルミちゃん?これ、AとBを間違ってるよ?ナオト君との子供は、Aだよ、A」
「…いいんです。これで」
ルミは、答えた。
「って、Bはケンジとの子供…」
親父が言いかけ、ハッとして口をつぐみ、ルミの顔を見た。
このとき、親父の脳内(恋愛脳である)に、ある情報が急浮上した。
<女子というのは、心底愛する男子の子供を産みたがるものだ>
「まさか、ルミちゃん…、きみは、ケンジのことを…」
ルミは、親父の顔をまっすぐに見て、そしてはっきりと答えた。
「はい、そうです。わたしは、ケンジを、心の底から愛しています」
「そ、それは、いわゆるセフレとしての愛じゃないのか?」
「はい…。わたしも最初は、そういうことをケンジとしたいがゆえの感情だと思ってました。でも、違ってました。わたしは、最初から、ケンジのことが好きだったんです…」
「しかし、ナオト君のことも、というかナオト君のほうがもっと好きなんだろ?」
「いえ…。もちろん、ナオトに初めて出会ったときは、非常に好きでした。そして、今でも好き、です。ただ」
「うん…」
「婚約式の朝、わたしは自分の気持ちに気づき、驚きました。いったんはセフレとして、思いを秘めて生きていこうと思いました。けれど、ケンジの子供を身ごもったことを知って…。初めて自分が、ナオトへの愛よりもケンジへの愛のほうが勝っていることを知りました」
「…」
「いったん交わした婚約は、解消できません。それでわたしが選んだのが、これです…」
「ルミちゃん、きみって子は…」
親父は、しかし最後の忠告をした。
「ルミちゃん、うちの息子は、きみが思っているような人間じゃない。あれは、ほとんどドン・ファンに近いと思う」
ドン・ファンとは、女子を次々にハントしては放置しを繰り返す、恋愛ハンター(スケコマシ)のことである。
「知ってます…。わたしは、ケンジがドン・ファンだと知って、興味を持って近づいたんですから…」
「知ってたのか…。ま、あれも悪気はないんだが。あれは、女子を心底愛したことがない哀れなやつなんだ。救いは、あれが自分から女子をハントするわけでなく、常に女子のほうから言い寄られそれを拒まず受け止めるところなんだが…。その優柔不断が、こういう悲劇を生むんだ」
と親父は嘆息した。
「かまわないです」
とルミ。