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中学生セフレ【青春編】
第19章 早くも訪れた危機…ダブル離婚?
この地域には、独特の性慣習がある。
14歳になった男女は、互いに生涯のパートナーを見つけ、婚約式を挙げねばならない。そして、15歳になった婚約カップルは、結婚式を挙げねばならない。婚約式直後から同居とセックスを許され、生まれた子供は地域で責任をもって育てる。もちろん余裕があれば、親元で育てる。
そして。
不倫が発覚するなどして離婚となった場合は、カップルの双方に大きな罰が科される。
<半人前扱い>
それは、一生、他の家の使用人として暮らすことを余儀なくされるという。使用人には結婚、そしてセックスが許されない。つまり、虐げられる身分に落とされるのである。

僕、ミヤ、ルミが中3、ナオトが高1の夏8月、危機は突然訪れた。
2か月ちょいの赤ん坊タケルが、謎の病にかかり、輸血が必要になったのだ。
母親(ルミ)の血だけでは、足りない。

運び込まれた地域の病院は、もちろん産科医院ではない。事情を知らない看護師が
「お父さん、頼みます」
とナオトに呼びかけた…。
ナオトはうなずき、血を差し出した。

直後、駆けつけていた親父が、看護師に耳打ちした。
秘密を暴露したわけではない。
「ナオト君の血は、ダメだ…。彼は、性的な不治の病にかかっている…。本人には、告知していない」
なんとも酷い言いわけである。苦し紛れにも、ほどがある。
しかし不治の病で、告知していないという理屈は、なかなかいい。これなら、業務上の秘密ということで、当面はだいじょうぶだろう。

そして、親父は、その看護師にさらに耳打ちした。
「あそこにいる少年…、わしの息子でケンジというんだが、じつはナオト君の弟で、同じ血液型だ。あいつの血なら、だいじょうぶだ」
例の親父のドン・ファンまがいの行動を、親父が自分で利用した形だ。もちろん、ウソ話である。

こうして、当面無事に、タケルに輸血がなされ、タケルは命を取り留めた。

しかし、このような屁理屈が…事実と異なる言いわけがそのまま通るはずもなく。
その病院の院長から、2つの情報が、ナオトの両親へと伝えられた。
<ナオトは、性的な不治の病>
<ケンジは、ナオトの弟>

親父から、緊急集合のメールがいっせいに、僕、ルミ、ナオト、ミヤに届いた。
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