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落とし前セックス
第5章        (2)喜び悶えちぢる乳尻裸
その時わたしは、カラダじゅうの血が沸騰したかと思うと、次の瞬間力が抜けていた。
『わたし、イッたんだ…』
オナニーをしているときも、同じような感覚を覚えたことが何度もある。
しかし、今はそれとは決定的に違っていた。
『ツヨシの手で!ツヨシの指で!わたしは、ツヨシにイカされたッ!』
ひとめぼれした大大大好きな男子にイカされる喜び。もう、死んでもいいと思った。
「ツヨシ…、幸せ…」
思わず言葉が出る。ツヨシは
「おう?またまたいいタイミングで、うれしいことを言ってくれるな?いいぞ、おまえ」
と相変わらずの落とし前行為思考だけど。

「よし、次は、おまえのカラダを隅々までナメまわしてやるッ!」
ツヨシの予告癖が、また出た。落とし前ジコチュー進行と言いながら、いちいち次のエロ行為を予告してくれるので、心の準備が整ってすごい楽しめる。
『ああ…、大好きな男子が、わたしのカラダを愛でてくれるんだ…』
わたしは、めちゃくちゃ喜んだ。

ベッドの上に乳房裸で仰向けに寝かされた。
乳房が心なしか膨らんで紅潮しているようだ。しかもツンと立ち上がって、プルンと揺れている。
ツヨシがその乳房をめちゃくちゃガン見している。
わたしの股間は、まだピクピク震えてる。
腰が勝手に動いて、上に下にクネクネしてしまう。
「ツヨシ~~~ッ!」
思わず叫んで、両手をツヨシのほうに差し伸べてしまう。

「ミコーーーーーーっ!!!!!」
ツヨシがすごい大きな声で叫んで、わたしの乳房裸に裸のカラダで勢いよく抱きついてきた。
その勢いをすごい情熱的に感じて、わたしは
『ツヨシ、もしかしてわたしのこと好きなのかな?』
と一瞬強い喜びが湧き起こりかけた。
しかしツヨシが
「ミコの裸!ミコの乳!ミコのおなか!ミコの腰!ミコのおしり!ミコの太もも!ミコのおマンコ!」
とエロい欲望を叫んだので、わたしは危ういところでとどまった。
『このひとは、あくまでわたしのカラダ目当てなんだ…。これは○○の落とし前セックスなんだ…』
わたしは、改めてリアルを突き付けられた。

寂しい。でも、こうやって乳房裸を抱いてくれるだけでも喜ばなくちゃ。
すべては、自業自得。わたしが○○をイジメなければ、ツヨシとは違う形で知り合って、愛し合うことができたかも。
でも、わたしがもし○○をイジメなかったら、ツヨシと出会っていなかっただろう…。
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