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堕ちる…
第2章 愛の刻
私は、足早に家に向かっていました。
西日が傾いてきています。
もう、娘が学校から帰ってくる時間です。

あの店を出て、日常に戻ると、あの行為が幻のように思えてきます。
でも、あれは確かに現実…

私は、夫以外の男に抱かれたのです。
浮気…不倫…不貞…
そんな言葉が渦巻いて、私を非難します。

ショーツは愛液で濡れてしまったので、履いていません。
時々、陰部から精液が流れ出してきます。

家に着くと、玄関の前で彩音が座っていました。
この時間、私は家にいるのが常なので、娘には鍵を渡していないのです。

私を見ると、彩音は寂しそうに
「ママ…どこ行ってたの?」
「ごめんね…用事があって、遅くなっちゃった」
娘の手を引いて家に入ろうとすると…
「ママ…」
「ん?」
「変な匂いがする…」

私は衝撃を受けました。
幼い娘に、男の精液の匂いを嗅がせてしまったのです。

激しい後悔に襲われました。
こんな事は、いけない…
もうやめよう…
二度と彼に会ってはいけない…
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