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堕ちる…
第3章 牝犬
「ママ! 見て見て!これ、先生に誉められたんだよ!」
彩音は、図画の授業で描いた絵を、うれしそうに私に見せました。
「すごいね!本当に上手だよ。彩ちゃん、偉いね」
「えへへっ」
頭を撫でると、彩音は無邪気に笑いました。

本当に…可愛い…
私の天使…
私の宝…
この世でただひとり、私と血を分けた愛しい子…

この子だけは、何があっても守らなければ…

不意に、あの時の亮との会話が、頭をよぎります。
『大切な子だからこそ、母親のありのままを見せるべきじゃないか?母の女としての部分を、包み隠さずさらけ出せば、親子の理解も深まるぞ』
『正気なの?私が夫以外の男に抱かれるのを見せて、子供の教育になると思うの?まだ10才よ!セックスも知らないのよ!』
『だから教えてやるんだ。性教育も母親の務めだぞ。そうだろ?』

とんでもない!
そんな事できる訳ないじゃない!

「ママ…どうしたの?」
彩音が私の顔を覗き込む。
「何でもないよ…。ご飯作るね。パパも帰ってくるし」
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