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堕ちる…
第4章 疑惑
「栞…どうした?」
水曜日、いつもの店。
亮は、私の顔を見ると、すぐに気付いたようでした。

「何が?」
「隠さなくてもいい。お前の様子がいつもと違う事くらい、すぐにわかるよ」

私は、あの電話の事を話しました。
「なるほど…。それで、お前はどうする?」
「何も…夫の事はもう愛してないから。私に必要なのは、娘とあなただけ」
「なら、なんでそんな顔をする?」
「気にしないで…。もう忘れさせて…抱いて…愛して…」

その日、亮は再会したあの日のように、優しく抱いてくれました。
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