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堕ちる…
第1章 再会
水曜日の午後。
私は、小さな店の前にいました。
日焼けして、色褪せた看板には『cafeルーブル』と書かれています。
『準備中』の札のかかった扉を開けると…
店内は明かりが消えて、薄暗く…
亮がカウンターの椅子に座っていました。
私を見ると、笑って
「入れよ 遠慮しなくていいから」
「ここ 本当に大丈夫なの?」
「俺の大学時代の後輩が経営してるんだ。頼めば、いつでも貸してくれる。まあ、あまり繁盛してないし…道楽でやってるような店だからな」
彼は、私を窓際の席に座らせると、ふたり分の飲み物を運んできました。
「勝手に作って、 飲み放題だ。ほら、チョコレートドリンク。好きだったろう?」
「亮…ごめんなさい…」
「ん? 何が?」
「11年前…。私、あなたに…」
「それは、もういいよ。…済んだ事だ」
「でも…」
「それより俺は、今の栞の事、聞きたいな」
亮はコーヒーを一口飲むと、探るような目で私を見ました。
私は、小さな店の前にいました。
日焼けして、色褪せた看板には『cafeルーブル』と書かれています。
『準備中』の札のかかった扉を開けると…
店内は明かりが消えて、薄暗く…
亮がカウンターの椅子に座っていました。
私を見ると、笑って
「入れよ 遠慮しなくていいから」
「ここ 本当に大丈夫なの?」
「俺の大学時代の後輩が経営してるんだ。頼めば、いつでも貸してくれる。まあ、あまり繁盛してないし…道楽でやってるような店だからな」
彼は、私を窓際の席に座らせると、ふたり分の飲み物を運んできました。
「勝手に作って、 飲み放題だ。ほら、チョコレートドリンク。好きだったろう?」
「亮…ごめんなさい…」
「ん? 何が?」
「11年前…。私、あなたに…」
「それは、もういいよ。…済んだ事だ」
「でも…」
「それより俺は、今の栞の事、聞きたいな」
亮はコーヒーを一口飲むと、探るような目で私を見ました。