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きっかけは?
第2章 年下の男の子🎵
会社のパソコンを立ち上げると△△商事の藤堂女史からのメール。
フェアのバッグが人気でレディースフロアに常設することが決まったから、その打ち合わせかな。
開けてみると暗号化された鍵つきファイルの添付。
でも、肝心なパスワードがついていない。
【中身が見たかったら、こちらの要件をのんでください。】
と本文も短い。
ん~。
何だろう、やっぱりこの人苦手かも。
でも、常設は決定してるし、とりあえず、連絡してみなきゃ、と返信した。
【どのようなご要望か、お伺いして打ち合わせが必要になりますでしょうか。】
【ううん、簡単なことよ。
土方ちゃんとの結婚式には、是非呼んでね。
ちなみに、立花課長も二人の晴れ姿、是非見たいって言ってたわよ。】
ん~。
商談の条件がプライベートって、ありなんだろうか?まあ、招待するのは問題ないかな。
立花女史にはフェアオープンの時に言われてるし、是非来ていただきたいと思っているし………
【いつになるか、全く決まっておりませんが、是非ご参列いただきたく思います。】
とりあえず、返信してみた。
てか、藤堂女史暇なのかなぁ。
【楽しみにしてるわ。
パスワードは130(ひさお)よ。】
何だかかなり遊ばれているような、、、
と思いながらも、ひとつ目のメールの添付ファイルにパスワードを入れて解凍していく。
【土方 久生
○○○○年6月6日生まれ
うちの会社、社内IDが名前プラス生年月日だから、調べなくても簡単に判るのよ。
じゃあトートバッグは前の週に発注かけてもらえばすぐ対応出来るようにしてあるから、連絡待ってます。】
えっ、ぇえっ…ぇええ?
「どうした間宮。何か問題でも起きたか?」
私は、つい声に出してしまってたみたいで、部長に声を掛けられた。
「い、いえ、なんでもありません。」
「本当か?何かあったら抱え込まずに相談しろよ。」
「はい。」
私は優希ちゃんの所にいき、今日の外ランチの約束をした。