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きっかけは?
第2章 年下の男の子🎵
そして、ランチタイムまでがこんなに長く感じた日はなかった。
「どうしました?先輩。」
「って、ヒサオの誕生日調べるの、藤堂女史に頼んだの?」
「えっ、もうわかったんですね?やっぱり藤堂女史、仕事早いなぁ。」
「そうじゃなくて、、、
ど、どうやって、、頼んだの?」
「そうですよね、私が教えて欲しいって頼んだのに、どうして麻里絵先輩のところに返事いったんだろう。」
「そうじゃなくて、具体的にどう聞いたの?」
「えっ?単に、土方さんの生年月日、本人には内緒でわかったら教えてください。って、メールして、、」
どストレートな優希ちゃん、その行動力には頭が下がるというか、閉口するというか、開いた口がふさがらない。
「私、一言も、麻里絵先輩が知りたがってるとか、名前すら出してないのに。
で、わかったんですね、誕生日。」
「う、うん、社内IDがそのまま、生年月日なんですって。」
ヒサオが立花女史にからかわれたとか、オープンの時も言われたけど、立花女史と藤堂女史ってツーカーなのか。
しかし、まあいいんだけど、結婚式に、招待してって、、
「麻里絵先輩、わかって良かったですね。
先輩?」
「うん、藤堂女史を式に招待することになったけど、、」
「へぇ~、日取り決まったんですか?」
「いいえ、何も、同居同盟から、正式に同棲するために家に挨拶にいくって、、立花女史も招待しなきゃで、、、」
「あ~、先輩混乱してますね。週末また四人で飲みましょ?」
「ああ、優希ちゃんは、式の日取りとかは、、」
「先輩?だから週末に飲んでたっぷり話しましょ?」
「う、うん。」
「で土方さん、年下だったんですか?」
「ううん、私より2ヶ月くらい年上だった。」
「じゃあ、今年のお誕生日は終わっちゃってるんですね。」
「あ、あっ……そうね、そうだわ。」
「まあ、サプライズはクリスマスでも、バレンタインでも出来るし。
でも、クリスマスは土方さんプロデュースと被ったりすると面倒だから、バレンタインがいいですね。」
「あ、あっ、うん。」
「麻里絵先輩大丈夫ですか?
もうランチタイム終わりますよ。」
と会話もままならず、また、優希ちゃんに仕切られてしまった。