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風俗ごっこ
第8章 8  ソープ葵のオプション3Pスペシャルメニュー
「もう、充分過ぎるほど濡れているよね」

 両脚の間に身体をこじ入れて脚が開かれる。夫と違う重さが身体の上にか

かってくる。手で突っ張る様にして抑えようとしても筋肉質の身体は強引に

脚の間に割り込んで来た。

 抱きすくめられるようにして唇を奪われる。甘い感触が身体を震わせる。

あたしの身体は嫌がってはいない。下腹部に大介の逞しいペニスが当たって

いた。そこだけ別の生き物のようにぴくぴくと蠢く様な動きをして、それさ

えも官能の神経をくすぐっていく。

「ね、お願い、止めて、紀和助けて!」

 大介が困った様に耳元に囁いてくる。

「紀和から、そのまましてかまわない、俺は止めないからと言われたんだ」

 やっぱり!

 視界の片隅にいた夫は、一度放出したにも関わらず、再び逞しさを取り戻

した男根を手にしてあたしの犯される姿を凝視していた。

 分かっていたはずだ。夫は決して止めないと。分かっていてお膳立てをし

たあたしは、欺瞞と虚飾で自分を誤魔化しているだけ。本当は下腹部に当た

る逞しいペニスを一刻も早く入れたくて、入れてアクメにまっしぐらに突き

進みたいはずなのだ。
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