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第8章 ８　　ソープ葵のオプション３Ｐスペシャルメニュー

のチャイナドレス。ホックを二つ外すとすぐに裸になれる。

　いかにも娼婦然としたいでたち。ちょっと前なら夫以外の男性の前で、こ

んな姿を見せるなどとんでもない話だった。

　あたしは変わっちゃったのかなあ。

　ちょっと緊張して居間に入ると、二人が水割りのグラスを傾けている応接

のソファーの前で三つ指を突いて挨拶をする。

「コンパニオンの葵ですよろしくお願い致します」

　二人ともえっという顔をする。

「今日はマリリンじゃないの？」

「マリリンは今日はお休みをいただいております。わたくし葵では御不満で

すか？」

「い、いいえ、めっそうもない」

　マリリンではなく葵として二人の相手をする。その意思表示にちょっと戸

惑っている。

「どうかわたしを呼ぶときは葵と呼び捨てでお願いします」

　そう、これはあたしの意志表示。

　マリリンではなく葵として二人と触れ合い、葵として性的なプレイをし、

紀和の妻としてその親友に接触する。紀和、それで良いのよね。後悔しない

のよね。

「それでは楽しい時間をお過ごしください」