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背徳の嗜好
第2章 未知への入口

「…それでは、お二方ともここで今着ている服を脱いで頂いて、
ご主人は上は何も着けず、下はパンツ一枚の状態、
奥様の方はブラジャーとショーツだけのお姿になって下さい」
「エッ!」
安堵したのも束の間、これまでの女性の畏まった感じの受け答えからは
考えられない指示に、どちらからともなく口から声が飛び出てしまう…
「…パ、パンツ一枚になるんですか?」
「はい…そうです…面接は男女ともそれぞれ下着だけの状態で始めますので…」
女性は冷静な口調で繰り返した…
そりぁ普通、面接と言われれば、キッチリとしたスーツやフォーマルな服に
身を包んで…というのを想像するだろう…が、
どうやらこのようなサイトの性質上、それとは全く正反対ものらしい…
妻と目配せし、女性の顔色を伺いながら、躊躇っていると…
「どうかなさいましたか?…もしかして、私に下着姿を見られるのが、
恥ずかしいとか思ってらっしゃるんですか?」
「…イ、イエ…そんなことは…」
「フフッ…こうして今、お二人が当クラブに足を踏み入れてきいるいうことは、
今日この後、何事もなく全てが上手くイクようであれば、他のご夫婦と
スワッピングするということになるんですよ?…であれば、
本来下着なんかも必要なく、今ここでいきなり裸になってもらったって、
そんなにおかしいことではないと思いますけど…」
「…」
たしかに、『寝取られ』や『スワッピング』という謳い文句に
惹かれてきたのである。
この入口の先に進んでいけば…今、彼女が言ったように当然、見知らぬ赤の他人の前で
一糸纏わぬ姿となり、それぞれのセックスを魅せ合うことになるのである…
妻共々、ここまで何とか勇気を振り絞ってやってきたというのに、
このまま何もせず、玄関前でスゴスゴと肩を丸めて帰るわけにはイカないだろう…
「…す、すいません…すぐに…」
こうして、若い女性がすぐ横でその様子をジッと視姦している中、
私と妻はオズオズと服を脱ぎ、張りの落ちた締まりのない中年の肉体を
曝け出したのだった…

