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背徳の嗜好
第3章 淑女との個人面接

「とりあえず、先日メールを拝見させてもらいましたが、
今日はこうしてご主人とお互い面と向かい合った状態で
いろいろと詳しくお伺いしてから判断したいと思いますので…」
「…は、はい…よろしくお願いします」
緊張感が高められ、私は目の前の彼女に対し、深く頭を下げる…
それにしても、ソファーに腰を落とした彼女のその容姿は、
殊更妖艶で官能的だった…
目線の高さにある胸の谷間がますます強調されて見えるのはもちろんのこと、
そこからスッと目線を落とすと…透明なガラスのテーブル越しに、
短いワンピースの裾から艶めかしい美脚が覗いている。
そして、まるでキッチリ計算されているかの様に、見えそうで見えないギリギリの
ラインの逆三角形の隙間がひっそりと佇んでいた…
その魅惑のデルタゾーンに男の目が吸い寄せられてしまうのは
仕方のないのことだろう…
時間にして、僅か2、3秒のことだろうか?
私が彼女の美貌に見惚れていると…
「…因みに、奥様の方は今、別室でコチラと同じように、
私の主人が面接していますから、時間のことは何も
心配なさらなくて結構ですので…」
「なっ!…しゅ、主人って…」
またもや考えが180度覆された…
ここに至るまでの流れからして、私の次に妻が順番でこの女性に
面接を受けるものだとばかり思っていたのである。
ここにきて初めての見知らぬ男の存在に、私はかなり動揺させられ、
冷静さを見失っていた…
(エッ!…まっ、待てよ!…じゃあ、今…妻は…別の部屋で、
俺以外の他の男の前で…下着だけの格好で…)
そう考えただけで、この場に居ても立っても居られないような
悶々とした複雑な感情が込み上げてくる。
「…もしかして、逆に余計な心配をさせてしまいましたか?
より一層落ち着きがなくなったような気がしますけど…」
「…い、いえ…すいません…大丈夫です…」
「そうですか…では、大丈夫ということでしたら、
早速始めてイキたいと思いますので…」
こうして、それぞれが別々の部屋で同時に面接が始まったのだった…

