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背徳の嗜好
第16章 全てを曝け出して…

 「…あ、歩子…い、一体何を…」

全裸のまま、歩子がウロウロと部屋の中を彷徨い歩き、何やら粛々と準備を整えている…

ベッドの掛け布団がはだけられ、シーツの上に厚手で大判サイズのバスタオルが
二枚重ねて敷き詰められていた…

 (…コ、コレって…もしかして…)

私の脳裏に、ぼんやりとイヤらしい絵が浮かび上がる…

 「…こ、こうしておかないと…イッ、イッパイ出ちゃった時に…
後始末が大変になっちゃうから…」

 「…イッ、イッパイ…出ちゃうって…」

歩子の思わせぶりな発言が想像を大きく膨らませていた…

私が期待に胸を高鳴らせる中、歩子は化粧台へと脚を向け、
引き出しに隠し持っていた掌サイズの謎の小道具を取り出し、
用意したバスタオルの上にM字開脚となってハニかんでいる…

 「…い、今までずっと見つからない様にしてたけど…もう貴方に隠したりしないわ…
ホントは…貴方とのセックスでイケない代わりに、いつもこうやって独りで慰めてたの…」

歩子が自ら白状し、ゆっくりとイヤらしい動きを魅せ始めた…

 「アッ…アアッ…」

股間にソロソロと指を這わせ、自身の陰唇を弄り、艶めかしい喘ぎ声を漏らしている…

 「…あ、歩子…」

いきなりクリ広げられた歩子のソロプレイに、私の目も大きく見開かされていた…

 (…まさか…お、俺を勃たせる為に、自分から…オ、オナニーを…)

歩子の優しさと心意気に胸が熱くなり、昂奮を隠せやしない…

 「…あ、貴方…そ、そうよ…こうやって、私がオナニーして乱れてイク処を見て…
昂奮して…しっかり勃たせて…」

イチモツがピクピクと脈打ち、亀頭がムクムクと勃ち上がっていく過程を見ると…
歩子もその気になり、動きを大胆にしていた…

左手で乳首を摘み上げ、愛液塗れの右手の指先がクリトリスを捏ね回している…

先程、直人に邪魔され、イケず仕舞いだった心残りを
こうして最期イキ様まで私に魅せてくれるつもりなのだろう…

本来、秘事であるべきオナニーが生々しく魅せ付けられると…ジッとして居られやしない…

 「…そ、そうよ…イ、イイわ…貴方も恥ずかしがらずに…
そうやって、いつもしてるみたいに自分で扱いて…私によく魅せて…」

歩子の想いに突き動かされ、私の右手も自身のモノへと伸び、
歩子の前でシコシコと情けない男のオナニー姿を曝け出していた…
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