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背徳の嗜好
第16章 全てを曝け出して…

 イキも絶え絶えとなり、歩子がベッドに瀕死の状態で這い蹲っている…

片や、その横でオマンコから抜け落ちたオモチャが
今もまだブルブルと轟音を勃て、元気に暴れ回っていた…

最早、生身の人間の性技では、疲れを知らない
最新の性具の性能に打ち勝つのは不可能なのかもしれない…

 (…コ、ココまで酷いことになるなんて…)

前もって敷かれたバスタオルには、噴出した潮が巨大な水溜まりを創り、
性具の挿入部には白糊の様な濃厚な本気汁がベットリとこびり付いたまま
ユラユラと湯気が勃ち昇っている…

全身汗と潮でズブ濡れとなった歩子からは、凄絶さを物語る様に強烈な女臭が漂っていた…

 「ハァハァハァ…よ、良かったわ…ちゃんとしっかり勃ってくれたのね…」

自らを犠牲にした歩子の奮闘により、
私のイチモツは鋼の様に一本硬く芯が這入り、力強く漲っている…

 「…そ、それだけ勃ってるなら…もう出来るでしょ…ねぇ…貴方…早くキテ…」

両手を大きく拡げ、歩子が私を懐へと誘っていた…

 「…あ、歩子…」

淫香に陶酔させられた様に、私はイチモツを大きく弾ませ、歩子ににじり寄っていく…

ポッカリと口の開いたオマンコに照準を合わせ、挿入体勢に這入ろうとしたが…

 「なっ!」

突如、五月蠅く鳴り響いた携帯電話の着信音に、動きがフリーズした…

 「…いっ、一体何だって言うんだよ…こ、こんな時に…」

折角、盛り上がったというのに、水を刺されたくはない…

 「歩子…イ、イイだろ…挿れるぞ…」

電話を無視し、勢いのまま歩子の中に突入しようとしたが…

 「…あ、貴方…待って…ダメよ…大事な用かもしれないでしょ…
別に今、焦ってしなくたって、時間はまだ朝までたっぷりあるんだし…
私のことは気にしなくてイイから、ちゃんと電話に出て…」

 「…」

こうして歩子に待ったを掛けられては、やむを得ない…

後ろ髪を引かれる想いで、私が携帯に手を伸ばすと…

 「エッ!」

着信相手を目にし、思わず素っ頓狂な声が零れ出た…

 「ねぇ…誰から?…会社の人からじゃないなの?」

 「…あ、あぁ…ち、違うよ…み、美紀さん達からみたいだ…」

 「…みっ、美紀さんって…」

その名を耳にすると…歩子も動揺し、口籠る…

私達の脳裏には、忘れ掛けていた互いの痴態と昂奮が走馬灯の様に駆け巡っていた…
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