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背徳の嗜好
第16章 全てを曝け出して…
嵐の様な奈央のイタ電が過ぎ去り、寝室に静寂が訪れる…
「…な、なぁ…奈央さんは、何だって?…確認ってのは、何だったんだ?」
「う、うん…べ、別に大したことじゃないわよ…
念の為…勃起薬が効いてるかどうか、確認したかったみたいだけど…
よ、余計なお世話よね…」
「…」
目線を下に落とし、言葉を濁す処を見れば…本筋とは違う話だろうが…
私も自分の姿を確認すると…これ以上、歩子に深く突っ込んでイケなかった…
「…な、何か…邪魔されちゃった所為で、少し元気がなくなっちゃったわね…」
心の乱れと時間が空いたことで、45度に鋭く上向いていたモノは徐々に硬度を失い、
水平よりも角度を下げている…
「…コレだと…また一からヤリ直さなきゃ、挿れれないかしら?」
「…」
今ならインポになってしまった男の心情が痛い程に理解できた…
男というのは、勃つモノが勃たなくなれば…
自己嫌悪に陥り、女性と話すことさえ、気不味くなってしまうのだろう…
「フフッ…そうやって、凹まないで言ったでしょ…
気にしなくても…私が何度でも勃たせてあげるから…」
不満や愚痴を言うどころか、歩子は逆に私を勃ち直らせようと、やる気になっていた…
思い出した様に、何やらバッグから謎の巾着袋を取り出し、ニヤリと不敵に微笑んでいる…
「奈央さんが今日の記念にって、プレゼントしてくれたの…」
「…プ、プレゼントって…」
「奈央さん曰わく…どんな漢でも必ず勃たせる最強の三点セットらしいわよ…」
「…」
まるで、魔術師の様に、袋の中から取り出された一点目のアイテムは…
確かに、男なら誰しもそのヌルヌルとした感触で扱かれれば、
勃ち処に勃ってしまうであろう…ペペローションだった…
「…コレをハメると…勃起状態が持続して、射精もし難くなるんですって…」
そう言って次に並べられた二点目は…
見たことはあるが、実際使った事のないペニスリングという代物である…
「…でも、やっぱり貴方が一番気になるのは…コレなんじゃない?」
歩子が得意げに手にした三品目には…慄き、尻込みさせられていた…
ソレは正しく…奈央から受け継がれた妖刀『村正』
「ねぇ…どうする?貴方が勃たなそうなら…私が先に挿れてあげよっか?」
歩子が下から覗き込み、私の顔色を伺っていた…