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背徳の嗜好
第6章 一方、別室で妻は…

『…ど、どうして…そこまでして…?』
理解に苦しむ趣向を受け止められず、私は率直に疑問を投げ掛ける。
『私と妻はこれまでここに来られた何組ものご夫婦やカップルと
スワッピングを重ねてきました…
すると皆さん、必ずと言っていいほど、同じ状況に陥ってしまって、
毎回それが悩みのタネになっていたんです…』
『…悩みのタネ…と、言いますと…?』
『たぶん、奥様も寝取られやスワッピングを題材にしたAVなんかを
見られたことがあるかと思いますが、
ここに参加されているような本当に寝取られ性癖があって、
お互いのこと大切に想い合っているご夫婦同士が行えば、
AVのようにそう上手いことスムーズに挿入…とは、まずなりません』
『エッ…そっ、そうなんですか?』
彼の推測通り、主人にせがまれ、何度か一緒に見たことはあったが、
その時は自分も昂奮していたからだろうか?
別にその過程のことなど気にすることなく、ソレが普通の流れだと思っていたが、
実際は全く違うということなのかもしれない…
『はい…AVみたいなまがい物とは違って、カメラの回っていないナマの現場ですと…
時間とか流れなんか全く気にしなくてイイですし…無理にガマンする必要もないですから…
昂奮が強くなってしまう分、いつもよりイキ易い状況になってしまうんです…
これは私や妻に関してもそうだったんですが…
それぞれの夫婦やカップルが初めてスワッピングをするといった場合ですと…
男性の方であれば、その前の何気ない手の愛撫や、オーラルセックスの段階で
込み上げてきてしまって、少なくとも一、二回は射精することになってしまいますし…
女性の方もそのように、自分のパートナーが相手の女性の愛撫によって簡単に
射精させられてしまう姿なんかを魅せられてしまいますと、
嫉妬と昂奮でつられるように、外イキしてしまうんです』
『…そ、そんな…』
にわかに信じられなかった…

