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背徳の嗜好
第1章 コトの始まり

 「…でも、本当にするっていうなら、ここに書いてあるような
ハプニングバーだとか、カップル喫茶みたいなのだと、
さすがに不安で無理かも…やっぱり、ちゃんとそれなりに経験があって、
信頼のできる年上のご夫婦なんかが相手じゃないと…」

 「あぁ…それは、たしかにな…」

平然を装っているように見せたが、まさかの妻の了承に、
私はこの時、身震いしていた…

 (…こ、これで…妻が他の男と…)

そう考えただけで感情がどんどん昂り、股間がムクムクと膨らんでくる。

 「…な、なぁ…久しぶりに…」

 「フフッ…何?…昂奮してきたの?」

妻も昂奮しているのか、拒みはしなかった…

それどころか、自ら身体を摺り寄せてきたかと思うと…

 「ねぇ、どういうこと?…こんなに硬くしちゃってるなんて…」

こんもりと膨らんだスウェットの上に手が伸び、イチモツの状態が確認される。

 「…だ、だって…しょうがないだろ…お前が他の男に抱かれて
イカされるなんて考えたら…」

私は妻を強く抱きしめ、そのままベットに倒れ込んだ…

そして、お互い慌ただしく、服を脱ぎ捨て、濃厚なキスを交わす…

 「フフッ…想像だけでこんなに昂奮してるっていうのに、
私が貴方の目の前で、他の男の人とセックスしているのを見て、
ホントにガマンできるって言うの?」

正直、私は自分がどうなってしまうか、解らなかった…

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