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背徳の嗜好
第8章 ただ、見ているだけで…

「…それと奥様、申し訳ありませんが…
その罰ゲームをするとなった場合なんかにも、第三者である彼女がいてくれた方が
この後、何かと都合のイイことも多いので、
お目付け役じゃないですけど、こうしてこの場に同席させてもらいますので…」
(…そ、そんな…お目付け役って…
だ、だったら…彼女にも…ナニもかも全部…)
「フフッ…奥様、私に見られているコトはあまり気になさらずに、
遠慮なく思いっきり自分を曝け出しちゃって下さい…
こっちはコッチで独りでも、好き勝手に愉しませてもらいますから…」
そう言って、彼女は意味深な笑みを浮かべながら、
歩子側がいるベットのソファーに深く腰掛けると、
まるでこれから執り行われる交流試合の主審かのように、
私たち夫婦のコトの成り行きを最初から最期までじっくり見守ろうとしていた…
「まぁ…コレ以上、私がココであまりゴチャゴチャ細かいことまで言ってても、
折角の昂ったお二人の気持ちに水を差してしまってはイケませんので、
後は実際ヤリながら何かあればということで…お二人の心の準備さえよろしければ、
早速…」
「…」
機は熟した…ということなのだろうか?
美紀の思わせぶりな態度に、私と妻は顔を見合わせ…
「ね、ねぇ…あ、貴方…ホントに…コレでイイのよね?」
妻が念を押すように私に尋ねてくる…
本番を直前にし、不安だけが大きくなる一方だったが、私の決断は変わらなかった…
「…あ、あぁ…イイんだ…べ、別に俺のコトはナニも気にしなくていいから、
お前も遠慮なんてしないで、好きに愉しんでくれればいいから…」
「…そ、そう…わかったわ…貴方がそう言ってくれるなら…そうさせてもらうけど…
でも、お願いだから…絶対に後悔なんてしないでね」
「…」
こうして、最終的な意思確認を交わし、覚悟を決める…
「フフッ…ご主人、今からあまりいろいろと考え過ぎていますと、
返って気持ちが昂ってきて、自分を抑えられなくなってしまいますよ…
余計なことは考えず、ただ単純にセックスの快感と
スワッピングによるお互いに魅せて見られることの愉しみを
ココに居るみんなで分かち合いましょう…」
美紀が私たち夫婦の初々しい遣り取りを見て、
巧者としての堂々たる余裕と不敵な妖しい笑みを魅せていた…

