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ソレは、二十歳になってか……ら……?
第4章 約束(後日談)
「そんな事言うと、どうかしてると思われそうだけど……別に、何されたって訳じゃ無いのよ?じーっと見られて、話しただけよ?それだけでヤバいって、ヤバすぎでしょ……!!酒飲んだアイツはもはや凶器よ!アナタなら、分かるわよね?」
……分かる。
見られて、触られて、囁かれただけで、自分を生け贄に捧げて、好きな様に蹂躙して欲しくてたまらないような気分になった。
本人は酔っ払ってて、言ってる事も、やってる事もめちゃくちゃだから、言うこと聞かなきゃいけない理由なんか無いのに……。
「それで……そのあと、どうしたんですか?」
まさか、橋本さんも、光と……じゃなくって、ヒカリさんと?…………しちゃった、ってことは……。
「んなもん、ヤル訳にいかないでしょぉおぉっ?!全っ力で気力振り絞ってっ、裸締めで締め落としたわよっ!!!!」
「……なるほどっ……」
橋本さん、柔道の人だったっけ。そういう技とか、詳しそうだもんね。ああいう光は、説得とか出来ないだろうし、上手に気絶させられるなら、それも良いかも。
……出来ないだろうけど、普通の人には。
「それにしても、災難……っていうか、可哀想だったわね。アイツ、もう一生飲まないと思ってたのに……油断したわ。教えといたげたら良かったね、ごめんね?びっくりしたでしょ」
「いえ……びっくりは、しましたけど……」
嫌じゃ、なかったんです。一緒に、「どーぶつ」になっちゃったんです。
……っては、恥ずかし過ぎて、言えない……。
「仰る通り、ライブの後とか、ちょっと、そういう感じも有ったから……そうなんだ、って」
「そうね」
適当にごまかしたら、意外なことに橋本さんが、うんうんって頷いた。