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ソレは、二十歳になってか……ら……?
第4章 約束(後日談)

「……でも、その位じゃなきゃ、無理かもねえ」

 真っ赤になって下を向いてる私を見て、橋本さんが、ふっと笑った。

「え?」

「光の尋常じゃない欲をぶつける相手だもの。女王様か女神様かって位のオンナじゃないと……ね」

「女おっ……」

 女王様か女神様……ってっ……私のことっ……?!

「ピル処方して貰うのも、負担じゃない?かと言って、アイツの理性が吹っ飛んじゃったら、ゴム無しで速攻突っ込むだろうし……パッチや注射が日本でも認可されたら良いのにねえ……」

 俯くのは止めたけど、これ以上真っ赤になりようがない位赤くなってる私を余所に、橋本さんは避妊についての意見をぶつくさ呟いた。そして、

「……避妊云々以前に、結婚しちゃっても、構わないのよ?……アナタにその気が有るんならだけど」

「えっ?!」

 とんでもない事を、口にした。

「アナタ次第じゃないの?光の方はどうみても、アナタに捨てられでもしたら人生お仕舞いって感じだものねーえ」

「そんなっ!結婚なんて、考えてませんっ!まだ、学生ですし」

 そう、考えてない。
 ……私が、じゃなくて、光が。

 酔っ払った時、「結婚しよ」って言われたけど、普段は絶対そんなこと言わない。弟さんとかに言われても、「学生さんだぞ、変な事言うな」って……
 結婚を、変なこと、って。
 思いっ切り、否定してるよね。

「そお?学生だって、平気じゃないの?」

「私はっ……資格取るのに実習が有る学校ですし、休みに厳しいとこなのでっ」

「……そっかー。アナタは、そういうトコに行ってんだっけねえ」

 橋本さんは、納得したみたいだった。

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