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ソレは、二十歳になってか……ら……?
第3章 後編
*
「っあー……お疲れー……」
風呂から上がって、ソファに寝転がって、伸びをする。
脚をだらっとぶら下げながら眺めた部屋は、すっかり片付けられている。姫ちゃんとるりのチームワークと、俺と朔の手伝いの結果だ。
そのるりは、今お風呂。飲んだ後だからのぼせねー様にって言ったけど、大丈夫かなー。一緒に入るか聞いたら、その方がのぼせるって、断られちったwww
るりと姫ちゃんは、サングリアの後にしゅわしゅわする日本酒だのりんごの酒だのを、適当に飲んだ。朔によると、全部甘いヤツらしい。
いくら甘くたって、酒は酒だ。そんなにあれこれ混ぜて飲んじまって大丈夫かって、心配になったんだけど。
「放っとけ。好きな様に飲みてぇだけ飲ませときゃ良い」
「でも、ぶっ倒れたりしたらっ……!」
「だから飲ましてんだろうが」
朔は、呆れた様に俺を見た。
「るりちゃんは分かんねぇが、妃愛乃の学校は男も居る。女子大よりも飲む機会は多いだろうし、二十歳過ぎたら酒を断る最大の理由が無くなんだ」
べたべたくっついて飲んでる女二人を見ながら、朔はグラスのビールを呷った。
「急に、んなとこ行ってみろ。どんな飲み方させられるか分かんねぇだろ。家ならぶっ倒れたって、なんとかなるんだ。今ある程度飲ませといて、様子見とく方が良いんだよ」
「……なるほー……」
……そゆもんか。
そゆもんなんだねー。
大学ってとこに縁のねー俺にゃあ、分かんねーやなー。
高校出て働いてた仕事先のおっさんたちと飲んでても、俺ってば酔っ払いより先に、酒ぁ飲まずに酔ってたかんなー……。
結局、るりも姫ちゃんも、そこそこ酒は強いという事が分かった。体調にもよんのかもしれねーが、当面飲み会での心配は無さそうだって事で……ちょっと、ホッとした。
まあ、酒で酔って潰れるって心配はあんまりねーかもだけど、飲み会で言い寄られるって心配は有んな。
それは仕方ねーね、二人ともすっげー可愛いからねw
あ。
……思い出してたら、喉乾いた。