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官能ショートショート『指と指の間』
第1章  
俺は、彼女が擦っているクリトリスを指の脇から舐めたり、溢れる愛液を舌ですくい上げ、そのまま指を舐めたりもした。
彼女の指は、彼女自身の愛液と俺の唾液で、びちょびちょになった。
彼女はイキはしなかったが、いつもと違う興奮を与えたことは確かだった。

その後、俺が彼女の中で果てたあと、ベッドの上で余韻を楽しみながらおしゃべりをした。
彼女は言う。
「手の指と指の間を人から舐められるのって、なんかすごい感じるの……」
俺は彼女の手を取ると、彼女の人差し指と中指の間を舐めた。
「こう?」
「ははっ、くすぐったい……」
今度は彼女が俺の手を取ると、同じことした。
「ああ、ほんとだ、何か変な感じだ……」
「でしょ?」
俺は“なぞなぞ”を思い付いた。
「知ってる? “足”の指と指の間にも性感帯があるんだよ。そこは、誰でもすごい感じるんだ。どことどこの指の間か分かる?」
「足の指の間?」
「そう? そこを刺激されると誰でも感じでしまうんだ」
「うそ、私は足の指は感じないわ……」
「本当かな? やってみようか?」
「あんっ、足の指はいいわ、汚いもの……」
「汚くないよ。さっきしてあげたよ」
「え? さっきした?」
「うん、それはね……」
俺はそう言うと、彼女の足の“親指と親指の間”に手を差し込んだ。
「あんっ!」
彼女が声を上げた。
その指と指の間はまだ濡れていた。
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