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狂わされた果肉
第43章 花盛り繚乱 序章
 村瀬、聴いた事は有るがあの山王会の幹部組織か仁君はその実子て訳か…。
 ハオ達は、後ろで縛られていたがしっかりと二人の会話に聞耳を立てていた…ハオ(この間々帰れば俺の失態は、免れ無い何とかしないと…せめて女達を誘き寄せればまだ挽回出来る)
 やがて車は、教団本部の駐車場に辿り着いた…
仁『さて案内して貰うぞ教祖様、いやマオ啓介だったかな!』
村瀬「本気か?」ハオは、村瀬を睨み余計な事は、云うなと目配せする…。
 仁は、素知らぬ素振りでミルキーさんは、門の外側で待機していて下さい、慶治さんは建物入口付近でお願いします。
さぁ~行こうか村瀬!仁は、監視カメラを見詰めた…。

 教団入口を警備する男に慶治を見やり、拿捕しろと中国語で合図するハオ…。
 マオ啓介は、門番からの報告に構わん連れて来いと一言…中々面白い男だ、年齢は若くいが度胸は褒めてやるが…さて中身は、どうかな?
 仁は、奥の間へと通される、思った様に豪華な食事造りだが…調度品等は、以外にシンプルな物で品が良い…。
 大きな扉が開き奥の一段高い座席に座る男が見えた…良く来たなぁ…若者よ!
 仁「成る程だが…想ってた人物像とは違うな」
マオ「そうかい、もっと厭らしい外見の男とでも思ったか?」
仁『嗚呼~そう期待してたが随分とイケメンで戸惑う事も無いがな』
「改めて、自己紹介しておこう教祖のマオ啓介-レンだ君は?」
『風祭 仁、高校一年だ』
「ほう~若いとは、思ったが…まさか高校生とはな…」
言いつつ、席を立ち村瀬とハオ達を睨む…まさか君一人でって訳では無いだろうが、ハオ達の傷を観察すると…
 この者達はウチでは、かなり使える方何だが?言い終ると仁に向かって後ろ回し蹴りを放った…顔面スレスレに避け、同じ回し蹴りで返す仁…
「ほぅ~これまたビックリだ!私の頬に傷を付けるとはな…どうかな私の元へ来ないか?」
 ハオの顔が歪む何故!
『こっちも、ビックリだ顔を傷付けられ激怒するかと思ったら勧誘して来るとは…度量の小さな人物とは違った様だが…断る兵隊なら随分居る様子だしな!』
「気付いた上でか、尚更惜しいな暫し時間をやるから再考したまえ女も好き放題だぞ」
『謹んで、ご遠慮させて頂きます、お腹いっぱいです!』
「まぁ~良いだろう君とは、又会える日も近い気がする…他に要件が無ければ帰って良いぞ!」ハオの顔が怒りに歪む


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