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第80章 連鎖する魔の手　学園乱舞 前編

　宝生教頭　確か貴女は吹奏楽部の吹石 真由さんフルート奏者ね、進路相談したいと具体的な大学が有るの？
　真由「いえ、お訊きしたいのは…芸能界です、本当に推薦して貰えるのですか？」
教頭　勿論、ですが入るのと成れる売れるは、違うのよ？真由さんが何処まで本気で覚悟が出来て居るのか？
　プロダクションを紹介し入る事は、真由さんの協力次第で保証出来ます但しデビューを決めるのはプロダクション、其には才能も努力も必要です…
「私、本当に成れるなら何でもします！」そう…本気なら才能が足りなくても、真由さんなら努力の仕方でデビュー位は可能よ、覚悟次第だけど仕事も取れるでしょう…
「私、本気ですアイドルを目指す為に音楽もダンスも！」なら見せてくれるかしら…
「はい！」なら、今日撮影で着てた物に着替えて来なさい！宝生は待つ間にドリンクを用意する…。
　鏡裏の部屋に座り彼女を待ちコーヒーを飲みカメラを操作セットすると真由が準備出来ました教頭先生！
宝生教頭はマイクに向かって、じゃ～ダンスから音楽に併せて踊って見せてくれる…「はい！」
　吹石 真由…私が選抜したんだ顔と身体は問題無く上…
校内なら４～６番手位、この学校自体普通よりLvは高いと思うから悪くは無い筈…それでも厳しい世界、運と才能が必要よ！
　宝生　２曲掛け約１０分はい、もう良いわよ！
部屋から出ると汗だくの真由にドリンクとタオルを渡す、自己採点するならどの位の点数かしら？
「急だったから７０点位」息を切らし応える真由…
宝生 貴女の目指す世界は、表と裏が在る非常に厳しい世界よ、貴女は今ダンスを見て貰おうと懸命に踊ってたけどね…
　実際に見るのはダンスじゃ無い審査する人は貴女自身を秤に掛けるのよ、ダンスは平均よりも出来れば良い指導し努力すれば上手になるのよ…
　貴女は急だったからと言った、言い訳を先にした点数に関係無くその時点でアウト、其に本気と言ってたのに約１０分で汗だくで息も上がってる…此れが表の貴女の評価よ！
　真由「私…駄目ですか…」いいえ、普通よ！ほんの一握りの人達を除けば皆貴女と同じよ！
「じゃ～どうすれば良いんです？」本来なら自分で其を見付けるのだけど、普通の人が普通じゃ無い処を目指すなら全てを使っても成し遂げる覚悟が要るのよ…
　例えば真由の売れる物は若さと身体よ、その覚悟が無いなら止めて置きなさい…。