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狂わされた果肉
第97章 影の狩人 前編
 黒井が命じた3日目の朝にアッサリと高階高裁部総括は殺された…向かいのホテルの屋上から狙撃され、頭はぶっ飛ぴ割れた窓から身体は地上に落下し無惨な姿を曝して…。

 その日、狙撃去れた同じホテルの一室に一樹と恋人である間宮 香警部補と泊まって居た…
 時刻は朝の5時30分頃、一樹は香の寝るベットから抜け出し顔を洗い窓の外を眺めて居た…。
 ベットの中から香が眼を擦り、未だ早いのにどうしたの?
 一樹「いやぁ~何か有るなら今晩辺りかとね!オッサンも起きてるみたいだしな…」

 香 そうねぇ…年寄りは、朝早いから~♪︎すらりと伸びた脚をベットの外に出し、一樹のカッターシャツを羽織り…珈琲☕でも容れようか?

 一樹「うん、そうだなぁ~♪︎」シャツの胸元から溢れる香の胸を見詰めて…
「その前に香のミルクを飲もうかなぁ~♡」香 馬鹿、母乳なんて出ませんよぅ~

 一樹は笑いながら高階の部屋を見る、窓辺に立ちルームサービスでも頼んで居るだろう高階の姿を確認して居た…
 その一瞬、窓ガラスが割れ高階の頭がぶっ飛び…顔を失った身体が揺れゆっくりと落ちて行く…

 一樹「何いぃ~まさか!?」一瞬の出来事に頭が追いつかない…このホテルの屋上からだと!
 香 ちょっとどうしたの?
無線を掴み「黒さん、起きてるか高階が殺られた、俺の泊まってるホテルの屋上だ!」
 パンツとティーシャツを着て飛び出す一樹…
香は窓から向かいを覗き見、急ぎスカートを履き一樹の後を追い掛けた…

 一樹は階段を一気に駆け上がる、香はエレベーターに乗り込み屋上へと向かった…。
 いち早く屋上へと辿り着いた一樹「見付けた!」
全身黒ずくめにマスクをした男は悠然と振り返り、思った以上に速く着いたのがお前の運の尽きだったな!

 一樹「それは、相手を見て言うんだな!」ステップを踏み男の懐に飛び殴り掛かるも、咄嗟に腕を引き飛び下がる一樹…
 男 ホゥ~良い動きだなぁ…面白い♪︎
一樹「嘗めてるのか?」こいつ得体が知れない…
 男 褒めたんだけど…そう言った瞬間一樹との距離を詰め寄り、長い腕を振りかざした…。
 一樹は、その腕を避け再び男の懐に…チッ、男のもう片手に黒刃のナイフに気付き男の背後に飛び転がる…

 男 驚いた、此も避けるとはなぁ~♪︎
遅れて来た香が一樹の名を叫ぶ、一樹「来るな香!」
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