この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
独り暮らし女性連続失踪事件
第2章 罠

「もう話し合うことなんかないでしょう!」
絵美は震えながらも、男たちに言い返した。しかし、彼らはニヤニヤ笑って、「往生際が悪いな」と絵美の手を掴んできた。
絵美も必死。「い、いや!やめて!」と男の手を振りほどき、誠の後ろに隠れたが、男は執拗に追い回してくる。

誠はビビッてはいたが、「僕の先生を、ど、どうするんですか!」と勇気を振り絞ってと彼らの前に立ちはだかったが、「へへへ、“僕の先生”だって」と大柄の男が誠の頭を小突き、「坊主の先生?そうか、坊主に先生かよ。こりゃいいや」と小柄の男が笑い出した。
「いいか、坊主、いいことを教えてやろうじゃないか。その人は学校じゃあ〝いい先生〟かも知れないが、こっちにとっては困った人なんだよ」
「うそよ、誠君、この人たちの言うことなんか信じちゃダメよ」

誠を挟んで絵美と男たちが言い争う。

「坊主、悪いことは言わねえから、どきなよ。いつまでもかばってると、つまらねえことになるぞ」
「やめて下さい。先生は僕の大切な人なんです」
「今度は“僕の大切な人”ときたよ。笑わせるな。いいから、どきなよ」
「いやです」

体を張って抵抗する誠に「分らねえ野郎だな」と大柄な男が胸倉を掴んできたが、「おい、止めとけ。人が見ているぞ」と小柄の男が止めに入った。

コンビニの前は人通りが多い。行き交う人たちは足を止めて、恐々とこちらを見ている。

「坊主、今度会ったらただじゃあ、すまねえからな」
大柄の男は誠の胸倉を掴んでいた手を離すと、立ち止まっていた人たちに、「何でもねえよ」と言いながら、小柄の男と共に暗がりに消えて行った。
/104ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ