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独り暮らし女性連続失踪事件
第3章 捜索
その後も長く、桃太郎の大きなペニスがすっと萎んで、抜けてくれた時、絵美は全身から力抜けて、縄を解かれても、木馬に体を預けたまま、しばらく動けなかった。
「いい、どんなことがあっても、希望を失ってはダメよ」
その晩、食事の後で部屋に帰る時、マリーと呼ばれた隣室の女が声を掛けてくれた。
「どんな事情でここに連れてこられたかは知らないけれど、諦めちゃダメ。絶対に逃げ出せるから、しっかり働いて体力を蓄えておきなさい」
「あなたは?」
「名前なんて知らなくていいのよ。お互いにここであったことは本当に信頼できる人以外には喋ったらだめよ」
絵美はマリーがどういう素性の女であるか分らなかったが、まともなことを言ってくれるのは彼女しかいない。絵美はその言葉を信じることにした。